シナモンとは
シナモンはクスノキ科の常緑樹の樹
皮を乾燥させたもの。インドやインド
ネシア、中国南部などでも生産されて
いますが、スリランカ産の「セイロン
シナモン」が最高級とされています。
漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ば
れ、古代からアジアや地中海地方では
血行を助ける生薬として使われてきま
した。
シナモンの効果・効能 漢方薬としても使われてきたシナモ
ンには、美容や健康にうれしい効能が
たくさんあります。その代表的なもの
をご紹介しましょう。
効果① 血流の改善
シナモンには、体の冷えを取り除き
血の巡りをよくする成分が含まれてい
ます。そのため冷え症(冷え性)や、
冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・
下痢・月経痛などの痛みにも効果が期
待できます。
また、血流がスムーズになり、酸素
や栄養が細胞の隅々まで行き届きやす
くなることで、肌のシワやくすみ、目
のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くな
るのを予防する効果も得られます。
大手化粧品メーカーの中には、シナ
モンの美肌効果に着目し、商品開発を
研究する企業もあるほどです。
効果② 毛細血管の修復
シナモンに含まれる有効成分「シン
ナムアルデヒド」には、毛細血管の細
胞を密着させる受容体「Tie2を活
性化させる作用があります。
毛細血管は壁細胞と内皮細胞の2層
構造になっていますが、毛細血管が老
化するとその2層の細胞がはがれ、隙
間ができます。その隙間から血液や栄
養が漏れ出し、血流が悪くなったり、
血管に炎症が起こったりするのです。
シンナムアルデヒドがTie2を活
性化し、毛細血管のはがれた細胞を密
着させ、"漏れ"を改善。炎症を防ぐこ
とで、動脈硬化や糖尿病合併症など生
活習慣病の進行を遅らせる効果も期待
されています。
効果③ 胃腸の働きを助ける
食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛
みなどを改善してくれる芳香性健胃薬
としての作用があり、多くの胃腸薬に
配合されています。
効果④ 発汗・解熱作用
発汗・解熱作用があり、風邪の予防
や初期症状に効果が期待できます。
風邪のひきはじめの特効薬として知
られる葛根湯や桂枝湯にも使われてい
ます。
主成分である精油成分は加熱すると
揮発してしまうので、煎じるより薬酒
でとり入れたほうが効率的です。
Comments