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塾長

すりごまの効用

すりごまの栄養価

 すりごまは、脂質たんぱく質

水化物等がバランス良く含まれていま

す。特に、カルシウム、セレンな

どのミネラルビタミンB1、B2、

、そして食物繊維が豊富に含まれて

いる点が特徴です。これらの栄養素は

体のエネルギー代謝を助け、健康維持

に必要な要素を提供します。

 また、ごま特有の成分である「ごま

リグナン」には、体内の活性酸素を除

去することで、老化防止や病気予防に

効果を発揮します。ごまリグナンの中

でも「セサミン」は、肝臓の機能をサ

ポートし、脂肪酸の代謝を高める作用

があるとされています。


すりごまの健康効果

 すりごまを摂取することで期待でき

る健康効果は多岐にわたります。

 ごまリグナンに含まれるセサミンや

セサモリンは、肝臓の機能を向上させ

アルコールの代謝を促進することで

日酔いの予防にも役立ちます。血中の

悪玉コレステロールを減少させ、血圧

の上昇を抑える効果も報告されており

心臓病や動脈硬化の予防にも効果的で

す。

 ごまに含まれる栄養素は、がん予防

やエイジングケア、血液機能の改善な

ど、幅広い健康効果をもたらすことが

期待されています。


ごまの成分とその作用

 ごまは、その小さな種に驚くほど豊

富な栄養を詰め込んでいます。

 以下では、ごまに含まれる主要成分

とそれらが私たちの体にどのように作

用するかを掘り下げていきます。


ごまの主要成分

 ごまには、脂質、たんぱく質、ビタ

ミン、ミネラル、食物繊維など、多岐

にわたる栄養素が含まれています。

 特に、ごまの脂質は約50%を占め

その大部分は不飽和脂肪酸であるリノ

ール酸オレイン酸です。

 これらの脂肪酸は、細胞膜の構成成

分として、また、体内で合成されない

必須脂肪酸として重要な役割を果たし

ます。リノール酸は免疫力を高め、悪

玉コレステロールを減少させる効果が

あり、オレイン酸は善玉コレステロー

ルを維持しながら悪玉コレステロール

を減少させる作用があります。

 ごまには、たんぱく質が約20%あ

り、必須アミノ酸をバランス良く含ん

でいます。これは肉や魚と同等の量で

あり、植物性食品の中でも特に高いた

んぱく質含有量を誇ります。

 ビタミンEは、ごまに豊富に含まれ

る栄養素の一つで、細胞の酸化を防い

で、老化防止に効果があるとされてい

ます。また、ごまに含まれるセサミン

やセサモリンなどのごまリグナンは、

肝機能の向上やコレステロールの減少

脂質代謝の促進など、多くの健康効果

が研究により明らかにされています。


ごまの成分の作用

 ごまに含まれる成分は、体内で様々

な作用を示します。不飽和脂肪酸は、

心血管疾患のリスクを減少させること

が知られており、特にリノール酸とオ

レイン酸は、血中のコレステロールバ

ランスを改善することで、動脈硬化の

予防に寄与します。

 たんぱく質とその構成要素であるア

ミノ酸は、筋肉や臓器、皮膚などの体

の構造を形成し、酵素やホルモンの合

成にも必要です。ごまに含まれる必須

アミノ酸は、これらの生理的機能を支

える基盤となります。

 ビタミンEやごまリグナンは、体内

の活性酸素を減少させ、細胞の酸化ス

トレスを軽減します。これにより、

化の遅延慢性疾患の予防に効果があ

るとされています。

 また、セサミンは肝機能をサポート

し、アルコールの分解を助けることで

健康維持に貢献します。

 ごまの成分は、これらの作用を通じ

て、私たちの健康と長寿に大きく寄与

できるのです。


いりごまとすりごまの違い

 いりごまとすりごまは、加工方法の

違いによって見た目や食感、栄養の吸

収率に差があります。

 「いりごま」は、ごまを焙煎するこ

とで、プチプチとした歯触りと香ばし

さを引き出したものです。一方、「す

りごま」はいりごまをさらにすりつぶ

し、粉状にしたもので、香りと風味が

増し、栄養の吸収率が高まります

 いりごまは、そのまま食べることで

ごま特有の香ばしさとプチプチとした

食感を楽しめますが、ごまの皮が硬く

胃で分解されにくいため、栄養素の吸

収はすりごまに比べて劣ります。すり

ごまは、ごまの皮を細かくすることで

栄養素の吸収率が高くなりますが、酸

化しやすくなるため、保存には注意が

必要です。


各々の効果

 いりごまもすりごまも、栄養価その

ものに大きな違いはありませんが、そ

の形状によって料理での使い方や体へ

の影響が異なります。

 いりごまは、その香ばしさと食感を

活かして、ご飯やサラダ、お菓子作り

などに使われます。

 すりごまは、栄養素の吸収率が高い

ため、健康志向の方におすすめです。

料理やお菓子に混ぜやすい粉状で、風

味や香りを強化したい場合に適してい

ます。

 いりごまは、料理のアクセントとし

て使用することで、食感と香りを楽し

めます。また、すりごまは、栄養の吸

収を重視する場合や、料理の風味を豊

かにしたい場合に適しており、どちら

も健康維持に貢献する食材です。料理

によって使い分けることで、ごまの魅

力を最大限に引き出しましょう。


ごまを含む食品とその脂質

 ごまは、その栄養価の高さから多く

の人に愛されています。特に脂質に関

しては、健康に良い影響を与える成分

が豊富に含まれていることが知られて

います。

 以下では、ごまを含む食品と、それ

らが持つ脂質の種類とその役割につい

て掘り下げていきます。


ごまを含む食品

 ごまは、その独特の風味と栄養価の

高さから、世界中で愛用されている食

材です。特に、アジア料理においては

欠かせない存在となっています。

 ごまは、そのまま食べるだけでなく

ごま油としても利用されます。ごま油

は高い耐熱性を持ち、炒め物や揚げ物

に適しています。

 また、ごまペースト(ねりごま)は

ドレッシングやディップ、ごま豆腐な

どの材料としても用いられます。ごま

を食品に加えることで、料理に深みと

風味が増し、栄養価も高まります。

 しかし、ごまは脂質が豊富なため、

過剰摂取は避けるべきです。適量を心

がけることで、ごまの持つ栄養を最大

限に活かせます。


脂質の役割

 ごまに含まれる脂質は、主に不飽和

脂肪酸であり、これには多くの健康効

果があります。リノール酸やオレイン

酸などの不飽和脂肪酸は、心臓病のリ

スクを減少させるとともに、コレステ

ロールレベルを改善する効果がありま

す。

 ごまの脂質は、ただ単にエネルギー

源として機能するだけでなく、体内で

の様々な生化学的プロセスにおいて重

要な役割を果たします。例えば、不飽

和脂肪酸は、細胞膜の構成成分として

も重要であり、細胞の正常な機能維持

に寄与します。ごまを含む食品を適量

摂取することで、これらの脂質がもた

らす健康効果を享受できます。

 しかし、脂質は高カロリーであるた

め、摂取量には注意が必要です。バラ

ンスの取れた食生活の一環として、ご

まを含む食品を上手に取り入れること

が推奨されます。


セサミンの効果とその吸収

 セサミンは、ごまから得られる成分

で、健康維持に役立つ多くの効果があ

ります。

 この成分がどのようにして体内で働

き、どのように吸収されるのかを掘り

下げていきましょう。


セサミンの効果

 セサミンは、ごま特有の成分であり

その健康への効果は古くから注目され

ています。肝機能の改善、コレステロ

ール値の低下、脂質代謝の促進など、

幅広い健康効果が期待されています。

 セサミンは、これらの活性酸素を効

果的に除去し、細胞の健康を保つこと

エイジングケア健康維持に貢献し

ます。

 さらに、肝臓での脂質代謝を改善

ることで、コレステロール値の低下

も繋がり、心血管系の健康をサポート

します。


吸収の仕組み

 セサミンの体内での吸収メカニズム

は、その健康効果を理解する上で重要

です。セサミンは、ごまを摂取した際

に、主に小腸から吸収されます。

 しかし、そのままの形では体内で十

分に活用されにくいため、摂取後に体

内で代謝される過程がとても重要にな

ります。

 セサミンは肝臓に運ばれた後、特定

の代謝過程を経て、より活性の高い形

に変換されます。この変換過程で、セ

サミンは2つの水酸基を持つカテコー

ル体に変化します。この代謝過程が、

セサミンの健康効果を最大化する鍵と

なります。

 また、セサミンの吸収と代謝量は、

ごまの摂取方法によっても変わること

がわかっています。例えば、ごまをす

り潰したり、ごま油として摂取するこ

とで、セサミンの体内への吸収率を高

められます。


ごまのタイプとそれぞれの栄養素

 ごまは、その小さな粒に多大な栄養

を秘めた食材です。白ごま、黒ごま、

金ごまといった色の違いによる分類が

一般的であり、それぞれが持つ独特の

風味や栄養価が料理の味わいを豊かに

します。

 ここでは、ごまの種類とそれぞれの

栄養素について、詳細に解説していき

ます。


ごまの種類

 ごまの種類には、主に白ごま、黒ご

ま、金ごまがあります。

 これらは見た目の色による分類であ

り、栄養価に大きな違いがないことが

わかっています。


白ごま

 甘みがあり、どんな料理にも合わせ

やすい万能型


黒ごま

 香ばしさと強い香りが特徴で、デザ

ートや和え物によく使われる


金ごま

 香り高さと濃厚なコクがあり、煮物

やきんぴらなどに適している


 世界には約3000種類のごまが存

在し、それぞれが独自の特性を持って

いますが、日本で一般的に利用される

のはこの3種類です。

 ごまの栄養成分は、脂質が50%以

上を占め、リノール酸やオレイン酸な

どの不飽和脂肪酸が豊富に含まれてい

ます。


ごまの種類別の栄養素

 ごまには、脂質、たんぱく質、炭水

化物、ビタミン、ミネラルなど、多く

の栄養素が含まれています。特に脂質

はごまの栄養成分の中で最も多くを占

め、その大部分が健康に良いとされる

不飽和脂肪酸です。

 リノール酸は血中コレステロールを

下げる効果があり、オレイン酸は善玉

コレステロールを下げずに悪玉コレス

テロールを下げる働きがあるとされて

います。

 また、ごまに含まれるたんぱく質は

筋肉や内臓、肌、髪の成長に必要なア

ミノ酸を豊富に含んでいます。炭水化

物の中でも、食物繊維は腸内環境を整

えるのに役立ちます。

 ビタミンB群は代謝を助け、ミネラ

ルは、カルシウム、マグネシウム、鉄

亜鉛などがバランス良く含まれており

骨や歯の健康、血液の生成、免疫機能

の維持に寄与します。


ごまの摂取方法とレシピ

 ごまはその豊富な栄養価で知られ、

日々の食事に取り入れることで健康や

美容に多大な利益をもたらします。

 以下では、ごまの摂取方法と、ごま

を使用した料理のレシピを紹介しよう

と思います。ごまを日常に取り入れる

ことで、より健康的な生活を目指しま

しょう。


ごまの摂取方法

 ごまを毎日の食事に取り入れること

は、健康維持に非常に効果的です。ご

まには、不飽和脂肪酸、ビタミンE、

セサミンなどの栄養素が含まれており

これらは血液中のコレステロール調整

活性酸素の抑制、便秘対策、二日酔い

の軽減、肌の健康維持に役立ちます。


ごまを効果的に摂取する方法としては

1)ご飯やおかずにふりかける・混ぜ

  込む

2)トーストやクラッカーに塗る

3)ドリンクやデザートに加える

などがあります。

 

 これらの方法は、日々の食事に簡単

に取り入れられ、ごまの栄養を無理な

く摂取することが可能です。


ごまを使用した料理について

 ごまを使用した料理は、その独特の

香ばしい風味が特徴で、健康や美容に

良い影響をもたらします。

 例えば、黒ごまを使ったレシピには

血液中のコレステロールを調整する効

果や、肝臓の活性酸素を抑える効果が

期待できます。また、便秘対策や二日

酔いの軽減、肌の健康維持にも役立ち

ます。

 黒ごまを活用したレシピとしては、

ごまをたっぷり使ったドレッシング

ごまを加えたスムージーごまをちり

ばめたサラダなどがあります。これら

のレシピは、ごまの栄養を美味しく摂

取するための工夫が凝らされており、

日々の食事に簡単に取り入れることが

できます。


ごまを毎日食べるとどうなるか

 ごまは栄養価が高く、毎日の食事に

取り入れることで様々な健康効果が期

待できます。しかし、適切な摂取量を

守ることが重要です。

 ここでは、ごまを毎日食べることの

効果と適切な摂取量について解説しま

す。


毎日の摂取の効果

 ごまには、美容と健康に良いとされ

る多くの栄養素が含まれています。特

に、ごまリグナンという成分が注目さ

れており、これには活性酸素を除去す

る効果があるため、老化予防や生活習

慣病の予防に役立ちます。

 また、ごまは脂質、たんぱく質、炭

水化物をバランス良く含み、特に不飽

和脂肪酸が豊富で、これが血中コレス

テロールのコントロールに有効とされ

ています。

 ごまに含まれるセサミンには、血液

をサラサラにする効果や、アルコール

の代謝を促進する作用もあり、適量を

毎日摂取することで、これらの健康効

果を得られます。さらに、ごまは食物

繊維も豊富に含んでおり、便秘の解消

腸内環境の改善にも役立ちます。


適切な摂取量

 ごまの摂取量については、脂質が多

いために摂り過ぎに注意が必要です。

 一日の適切な摂取量は大さじ1~2

杯(約10~20g)が推奨されてい

ます。この量であれば、ごまの持つ栄

養成分をバランス良く摂取でき、カロ

リー過多になる心配もありません。

 ごまを食べ過ぎると、カロリー摂取

量が増えすぎたり、脂質の摂り過ぎに

よる健康リスクが高まる可能性がある

ため、毎日の食事に取り入れる際は、

これらの点に注意してください。


黒ごまと白ごま、どちらが良いか

 黒ごまと白ごまは、見た目の色の違

いだけでなく、栄養成分や用途にも差

があります。

 これらの違いを理解することで、料

理や健康に関する選択がより良いもの

になるでしょう。

 それぞれの特性を比較し、どちらを

選ぶべきかを検討します。


黒ごまと白ごまの比較

 黒ごまと白ごまは、それぞれ独自の

特性を持っています。白ごまは脂質が

多く、セサミンが豊富で、アントシア

ニンを含まない一方で、黒ごまはポリ

フェノール、カルシウム、アントシア

ニンが豊富です。

 白ごまは控えめな味わいが特徴で、

さまざまな料理に合わせやすいです。

一方、黒ごまは香りとコクが強く、味

に癖のある食材との相性が良いです。

また、黒ごまは目の健康にも良いとさ

れています。


黒ごまと白ごま、どちらを選ぶべきか

 黒ごまと白ごまの選択については、

使用目的や健康上のニーズによって異

なります。

 白ごまは脂質が多く、セサミンが豊

富で、控えめな味わいが特徴です。こ

れらの特性から、和え物や調味料など

様々な料理に適しています。

 一方、黒ごまはポリフェノールやカ

ルシウムが豊富で、香りとコクが強い

ため、味に癖のある食材やスイーツ

適しています。健康面では、黒ごまの

目の健康に良い影響を考慮すると、特

定の健康目的には黒ごまが適している

場合があります。

 料理の種類や健康上の目的に応じて

適切な種類を選ぶことが大切です。


すりごまの栄養効果のまとめ

 ここまですりごまの栄養効果につい

てご紹介しました。

 要点を以下にまとめます。


1)すりごまは粉末状になっているた

 め、皮に包まれた状態のいりごまよ

 りも栄養の吸収率が高いが、代わり

 に酸化による劣化が早い

2)黒ごまと白ごまに極端な栄養価の

 違いは無いが、黒ごまにはアントシ

 アニンが含まれる点や、香りや味わ

 いが異なるため、用途ごとに切り替

 えると良い

3)ごまの推奨摂取量は10~20g

 とされ、これを超えて摂取するとカ

 ロリー過多になる可能性がある


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